リオナ錠250mg

リオナ錠250mgの主成分はクエン酸第二鉄水和物で、この錠剤の製造元は日本たばこ産業となっています。

作用と効能について

消化器官内での食事に関係するリンを鉄と科学的に結合させて難溶性の沈殿物を生成することによってリンの消化吸収を抑えます。
一般的には慢性腎臓病患者における高リン血症を改善するために服用されます。

使用上の注意点として

他の薬を服用していて、かゆみや発疹などのアレルギー症状を発症したことのある人は事前に医師や薬剤師に相談するようにします。

また、消化性潰瘍、炎症性腸疾患などの胃腸疾患がある場合、ヘモクロマトーシなどの鉄分過剰摂取状態、C型慢性肝炎といった肝炎にかかっている人、鉄分の過剰あるいは鉄分過剰と疑われる発作性夜間血色祖尿症の患者なども同様に医師や薬剤師に相談してください。

妊娠または授乳中の人の本剤の服用は避けた方がいいでしょう。
また、他に服用中の薬剤があればお互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性はなきにしもあらずです。他に使用中の一般的な医薬品や食品も含めて注意が必要です。

用法・用量

一般的に成人は1回にリオナ錠250mgを2錠を開始用量とし、これを1日3回毎食後に服用します。
それ以後、血清リン濃度の状況によって適宜増減していきます。
最高用量は1日に24錠とされています。

これは意外にも多い、と思った人もいるかもしれません。
これを真に受けて1日に何十錠もいきなり飲むといったことをしてはいけません。
飲み忘れた場合は、1回分飛ばすだけで大丈夫です。

大事なのは帳尻を合わせようとして、次に錠剤を倍服用しようとすることです。
それは逆に逆効果になることがありますので、十分な注意が必要ということになります。

生活上の注意

リオナ錠250mgを服用すると、稀にですが薬の成分によって便が黒くなることがありますが特に問題はありません。
リンを多く含む食事の制限など、本剤の服用に伴って食事についての指示があるようでしたら遵守するようにしてください。
また、医師が必要と判断すると、定期的に血清フェリチン、あるいはヘモグロビンなどを測定することがあります。

保管方法として、当然ですが、乳幼児あるいは小児の手の届かないところで、直射日光、高温多湿を避けるようにします。
リオナ錠250mgの夏の保管場所は冷蔵庫に限るという人もいますが、そこまで神経質に保管場所を考えることはありません。

また、薬が余った場合は保管しないで廃棄することが基本となっています。

副作用

リオナ錠250mgの服用について、下痢、便秘、腹部の不快感などが報告されています。
このような症状を感じたら担当の医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
本剤の服用に関して、深刻な副作用は報告されていません。
下痢や便秘というのも特に心配するようなこともなく、念のための経過観察というところです。